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1984世界の穀物生産量/人(1950〜88年)キログラム1人当たり食料生産量の系統的引き上げは、1年以前より困難になっています。
多年にわたって、森林伐採に関する報告書は、柳熱帯雨林の年間消失面積が200万ヘクタールに達するとしています。
この数字は、1980年の国連食料農業機構(FAO)の調査結果によるものです。
森林伐採の原因は様々です。
しかし、ブラジル政府は、衛星が提供した情報を根拠に、1987年に、アマゾン雨林が800万ヘクタール消失したと報告しました。
放牧と農耕を目的とする更地化が、消失面積の大部分を占めます。
アマゾン雨林が、以前考えられていたよりはるかに急速に破壊している事実が明らかです。
森林伐採は流去水量を増加し、十分明らかになっている訳ではないが、降雨内陸再循環に影響して地域水理循環を直接変えています。
前者の現象は現在インド亜大陸できわめて明らかになり、ヒマラヤ分水界の森林伐採に伴って降雨流去量が増大し、ますます厳しい洪水が起きています。
インドで毎年洪水に曝される地域は劇的に拡大し、1960年以降2倍以上になりました。
この事例のような農業のための更地化は、世界全体の森林伐採の主要原因です。
インドやエチオピアのような人口密度の高い国は、薪集めが森林伐採の原因になることが多い。
国連食料農業機構の推測によれば、1980年、世界の人口約12億が、自然置換率よりも急速に樹木を伐採して、薪需要に充てています。
1982年にはインドの残存森林地が維持できる年間樹木収穫量は、3900万トンに過ぎず、推測薪需要量1億3300万トンをはるかに下回っています。
その差9400万トンは、過剰伐採を通じてー将来の薪生産を犠牲にする―もしくは牛糞や作物の残留物を燃やして―将来の食料生産を犠牲にするー埋め合わせました。
アフリカでは、薪需要と持続不可能な薪収穫量との間の不均衡の程度が大きくなっています。
例えば、半乾燥地モーリタニアと山岳地域ルワンダ両国では、薪需要が残存森林の持続可能な収穫量の10倍に達しています。
ケニャの場合は5倍です。
エチオピア、タンザニァ、ナイジェリアの需要は、持続可能な収穫量の2.5倍です。
スーダンのそれはおよそ2倍です。
森林面積消失の結果は、その理由如何に拘らず同じです。
土壌有機物が減り、土壌の水分貯蔵能力が小さくなります。
降雨流去水が増加します。
浸透・帯水層補充量が小さくなります。
土壌侵食は加速します。
表1インドの森林伐採の進行に伴って生じた洪水被害地域森林伐採の結果、流去水量が加速されることは1988年9月初期に明白になり、バングラデシュの3分の2が数日間水没しました。
1988年の洪水は記録上最悪のものでしたが、国民1億1000万人をホームレスにして、「環境難民」人口がさらに大きくなりました。
イーニアス・Sラティとピーター・Bォーズ両氏は、アマゾン中央部の降雨内陸再循環に対する森林伐採の影響を分析しています(表2)。
彼らの指摘によれば、雨林が健康な状態にある場合、降雨量の約3分の1が土壌と木の葉表面から直接もしくは植物蒸散を通じて蒸発し、約4分の1が流去して川に流れ込み、海洋に戻ります。
生態学者は、この高水準の雲水分補充にちなんで、熱帯雨林を「降雨機構」と呼んでいます。
降雨量・流出量の比率は、森林伐採に伴っておおむね逆転します。
ア年100万ヘクタールScience,Juーy13,1984。
NewDeーhi,India表2ブラジル,マヌアス付近アマゾン流域の水バランス降雨経路降雨比率(%)植生により遮られる降雨蒸発十雨林地の降雨蒸発量植生による蒸散量蒸発・蒸散量合計:河川流去量降雨量合計マゾンの森林伐採が継続するにつれて、大西洋からの雨水内陸の活発な再循環は弱まり、降雨量を減らし、アマゾン西部を起点に乾燥が起きることが分かります。
西方移動気団が、アンデス山脈のため南方へ進路を変え、ブラジル南部とチャコ/パラグァイ川流域へ移動する際、空気中の残存湿気は主要農業地域で降雨循環の1部になります。
Sラティ、Bォーズ両氏の考えでは、降雨循環が減少すれば、「ブラジル南中央部の農業の気候。
ハターンに不都合な影響が生じるかも知れない」。
実際、アマゾン中央部の牛肉増産努力は、ブラジルの農業中心地から南方へ拡がる地域の降雨量と食料生産量を間接的に減らす可能性があります。
この問題はこれまでほとんど研究対象になりませんでした。
しかし、同様の状況はアフリカ西部にも存在します。
この地域の内部地帯は、沿岸雨林を媒介とする内陸再循環降雨に依存します。
森林伐採と大陸内部降雨再循環に関する研究は、ほとんどないしまったく行われていません。
しかし、セネガルからナイジェリアに拡がる各国沿岸地区の広範な森林の伐採に伴って、内陸水分流量が減少しなかった要因を調査するのは困難です。
私たちは、等高水量線(等高降雨地域表示地図線)が、過去30年間に、サヘル地域の南方向に着実に移動してきた事実を知っています。
サヘル南辺付近に点在する何千もの村落は近年放棄されました。
セネガルやマリに住むモーリタニア人の人口は、現在モーリタニアに留まっている人口を超えています。
チンブクッなど古代都市の存続さえ疑わしくなっている状況です。
サヘル地域の乾燥化・砂漠化は、恐らく、今日の環境難民の最大の原因です。
森林伐採は、水理サイクルへの不都合な影響に加えて、栄養素サイクルも崩壊させ、土地の生物生産性が減少する可能性があります。
世界銀行所属の生態学者ケネス・Nューコム氏は、エチオピアで得た野外データを利用して、樹木がなくなると、鉱物栄養素は土壌深層から再循環しなくなると報告数量(1万トン)州に於ける家庭燃料消費量燃料牛糞薪作物残留物しました。
この栄養素サイクルが異常になると、土壌の肥沃度は低下し始めます。
樹木の消失に伴って、村民は、作物残留分や動物の糞を燃料として利用し始めます。
その結果、さらに2つの栄養素サイクルが阻害され、農場から作物残留分や動物の糞がなくなり、土壌構造が悪化し、土地侵食の可能性が大きくなります。
結局、牛糞や作物残留分は主要燃料源になります。
インド中央部のマディア・プラデシュ州に於ける家庭の燃料利用に関して収集したデータは、このエネルギー転換が現在進行中であることを示しています。
牛糞は、主要家庭燃料として薪より少し多くなりました。
しかし、作物残留分の使用量ははるかに少ない(表3)。
農地から村落・街への栄養素の流れが継続するにつれて、土壌の肥沃度は低下し、農民は通常乾燥季に作物不作による損害を被る可能性があります。
このプロセスが栄養素の補給なしに長期間継続する場合、土地の生産性は、農民が自分自身の家畜や市場に供給する食料を十分生産できない点まで低下します。
以前は干ばつにも耐えられましたが、現在は干ばつを引き金にして、田園地方からの集団移住がたびたび起きています。
森林伐採に伴う土壌有機物や貯蔵水分の直接・間接の減少を通じて、新型の干ばつが起きる可能性があります。
これは、降雨量の減少だけでなく、土壌の水分貯蔵能力の減少を通じても起きます。
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